「NAO」HY

Lineで「HY-NAO」と送られてきたとき、
「…はい、ナオ?」と戸惑ってしまった曲。
エイチワイがバンド名で、NAOがタイトルね。

沖縄出身の4人組ミクスチャー・バンドだそうで。
ネットのHYの人気曲ランキングでは、2006年に
発表されたこの「NAO」が第1位に選ばれてました。

叶わない恋心を歌う切ないラブバラードで、
MVでは途中、ゴスペル風のコーラスが加わり、
これでもか!と盛り上げてくれます。

「NAO」の意味は、曲を書いた仲宗根さんの
女友達「ナオコ」さんの名前からとったものとか、
「N」何度も、「A」あなたを、「O」思う。の
頭文字だという説が飛び交っていました。

甘さも哀しさも濃厚で、“思い”のカロリーが高め。
恋愛欲がモリモリ旺盛なころであればハマるかも。
今日はガッツリ聴いて泣こう!とか。

ただ歳をとると、思い入れたっぷりのラブソングは
少々もたれてしまう場合があるのよねー。

この曲は、歌詞のいちばん最後にあるように
《大きな片想い》の歌。“大きな”というのは、
ヒロインが抱えている熱量の大きさね。

《わたしの気持ち知ってて》と歌詞にあるけど、
こんな女性に狙われたら、ヤワな男だったら引きそう。

《言葉ひとつそれだけでいいのに
  どちらとも言わないあなた》

とか

《諦めたくなっても
 あなたまたホラ、優しくするでしょう》

と言ってるけど、女に恨まれるのがこわくて
男がビビっているだけかも知れません。笑

そんな男の内面などは、実はどーでもよくて
絶望的なまでに「切ない恋心」に浸りきって
感情移入できるのが片想いソングのいいところ。

《叶わない恋だと知っているから
 気持ちはもっと熱く強くなり哀しくなり》とは
この歌に自分を重ねる聴き手の心情でもあります。

そんな恋を思い出して苦笑いする人もいれば、
こんな恋にあこがれる人もいることでしょう。

《恋がこんなに苦しいなんて
 恋がこんなに悲しいなんて
 思わなかったの》(HY「366日」)

HYの人気曲ランキング第2位の「366日」も、
「叶わぬ恋」を歌い上げるラブソングでした。

どうやらHYの黄金パターンか?と思いきや、
第3位の「AM11:00」を聴いてみると、
ガラリと変わってラップ入りの軽快なナンバー。
奥が深いじゃないか、HY。
さすがのミクスチャー・バンド。
もっと他にもいい曲があるかも知らん。

歌が好きで何回も何百曲もラブソングを聴いてると、
「はいはい、このパターンね」と気づくようになって
哀しいかな、新鮮な感動から次第に遠ざかってゆきます。
ホントの恋は、惰性とは無縁のはずなのだけど。

《でもね、あなたは遠くなるばかり》
(HY「NAO」)